マイナス金利政策を含む現在の異常な金融政策の失敗は、日本を“第2の敗戦”に陥れるかもしれない――。日本では第二次世界大戦の直後、「預金封鎖」「通貨切り替え」「財産税」などの国民資産を暴力的に収奪する政策が断行された。消費税増税が延期され、財政破綻がいっそう現実味を帯びるいま、再びそのリスクが迫っている。元財務官僚の経済学者が、最悪のシナリオを予測。「国家の収奪」に備える資産防衛法についても解説する。
【内容】
◆序章 預金封鎖への道
◆第1章 消費税増税なくして財政再建なし
◆第2章 失敗だらけの金融政策
◆第3章 財政再建、待ったなし
◆第4章 終戦直後の教訓――財政はいかにして“健全化”されたのか
◆第5章 財政危機に「出口」はあるか――国と個人の“処方箋”を考える