10万部突破のベストセラー『ぼくらの民主主義なんだぜ』の待望の続編。朝日新聞論壇時評、紀行文、評論など危機を見通す21のエッセイが収録されている。
公開謝罪、自主規制、空気と暗黙のルール……。それらに屈することのない、自由な「バカ」ものはこの国にもたくさんいる。強きを尊しとしない、ほんとうの民主主義を全力で考える。
●目次から
I 自分の足で歩く
贈ることば/新しいやり方が、きっとある/勉強しなくっちゃね/「狂気」を記録する/そして、わたしたちは、すべてを「外注」するようになった/その日、「わたし」が主語になった/人と人の間を切り離す「壁」を越えなければならない、この社会が崩れ落ちてしまう前に/この世界に祈りを/「境界」を生きる者たちから/それでも自分の足で歩く/萎縮しているのは誰だ?/壊れた社会が「復興」されるとき、それにふさわしいことばが生まれているだろう/伯父さんはルソン島に行った/沖縄と沖縄以外/通りすぎる人びと
II 彼と彼女と彼らのことば
安倍さん(とお友だち)のことば/オバマさんのことば/美智子妃のことば
III 丘の上のバカ
もっと「速さ」を/死者と生きる未来/丘の上のバカ