「福島第一原発が水素爆発を起こし、レーガン乗組員約五千人は大量の放射線を浴びました。ここにいるリンゼイもその一人です」(第一章から)
2011年3月11日の東日本大震災と福島第一原発事故から7年。当時、米海軍の原子力空母ロナルド・レーガンなどで救援活動「トモダチ作戦」に従事した兵士らが今、放射線被曝の影響とみられる様々な病で苦しんでいる。東京電力などに対して救済基金設立を求める訴訟の原告は400人を超え、現時点での死者は9人に達しているが、米国での訴訟の行方はまだ見通せない。本書は、事件直後から最前線でこの動きを追ってきた2人の日米ジャーナリストによる最新報告。