独居高齢者の松島大吉が高血圧で倒れた。病院へ救急搬送した介護士の恩田百太郎と、大吉の有償ボランティアをしていた山西茜は、社会福祉士の神崎仁らに連絡。だが、大吉息子夫婦と鉢合わせになった。家族の許可なく大吉の生活援助をした、と義理娘は茜を責めたが、茜は義理娘が大吉の生活を把握していなかったことに納得いかない。一方、父親の老いを目の当たりにした息子は、大吉宅を売り同居しようと説得。そこへ独居老人の妻夫木蝶子が駆けつけ、援護射撃をするのだが・・・・・・。
【編集担当からのおすすめ情報】
「第40回日本漫画家協会賞受賞作」の続編。超高齢社会となった日本だが、国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、2035年には人口の5割が独身という時代がやってくるとされる。本作のような独居の親のみならず、将来避けては通れない「老い」について考えさせられる「介護ボランティア」がテーマです。いざとなったとき、遠い親戚より近くの他人とはよく言ったものですが、現代社会で過ごすすべての人の生活やビジネスにつながる深い問題だけに、本作は必見です!!