書籍
小説
ゆっくりおやすみ、樹の下で
高橋 源一郎
ISBN:9784022515537
定価:1430円(税込)
発売日:2018年6月20日
四六判並製  288ページ 
品切れ・再販未定

○国際アンデルセン賞受賞作家・角野栄子さん推薦
「夏休み、さるすべりの館の扉が開きます。
昔が姿を現します。昔は生きています。今もこれからも。
入っていきましょう、さあ、走って。」

○小説の内容
夏休み! 小学5年のミレイちゃんが、鎌倉の「さるすべりの館」で、バーバと犬のリング、ぬいぐるみのビーちゃんと過ごすひと夏の物語。
さるすべりの館には、潜んでいた過去の謎があった。赤の部屋には何があるの? なぜ止まっていた時計がとつぜん動き出した? 緑の部屋にある肖像画はいったい誰?
そしてミレイちゃんは、赤いさるすべりの樹の下で、ついに大切な人に出会う。かけがえのない何かを見つける、著者がやさしく柔らかな文章で、精魂をこめた物語。朝日小学生新聞 2017年7月1日から9月30日まで連載。著者にとってはじめての、小学生から大人まで楽しめる長篇小説。今日マチ子さんの絵も90点収録。

○著者の「あとがき」から
『ゆっくりおやすみ、樹の下で』は、ぼくにとって最初の「児童文学」となります。もちろん、どんな小説も真剣に取り組みますが、この作品ほど、長く時間をかけて構想を練り、資料にあたり、細部を考えた作品は、いままでなかったように思えます。それは、子どもたちこそ、もっとも手ごわい読者だからです。


○「目次」から
な・ん・て、素晴らしいんだ!
大、大、大好き!
完璧に幸せな家なんてどこにもない
毎日が夏休み(だったらいいのに)
大切なことをいう日
いざ、鎌倉!
大きなエプロンの人
わたしの「バーバ」
リング、リング、ベル!
斜めに曲がった振り子時計
鍵のかかった部屋
大バーバ
犬たちの丘
「なにもしない」をする
犬たちの「名前」
友だち
みじん切りのための音楽
「なにか」が扉を
笑う人 
ベルリン、1920
昭和11年、夏
ぬいぐるみたち
ゆびきりげんまん
19歳の夏
恋する乙女
大好きなこと、大切なこと、愛されること
大きな、赤い花が咲く樹の下で
ゆっくりおやすみ、樹の下で

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