「文章」の書き方は、自分の好きな「文章」が教えてくれる。だからまずは自分の好きな「文章」を見つけよう。タカハシさんが好きなのは、明治生まれの貧しい農夫木村センの文章や、免疫学者・多田富雄、スティーブ・ジョブズの驚異のプレゼンなど。タカハシさんはそれらの、どこが好きなのか? どうすれば、こんな「名文以上の名文」が書けるようになるのか?
これは、専門家やエライ人以外のみんなのための文章教室。文庫化に際して「補講 二〇一八年の秋に学生たちが『吉里吉里国憲法』を書く」を増補。
(『ぼくらの文章教室』改題。)
●目次
1 文章は誰のものか? それは、ぼくたちのものだ
2 都会の雑踏を文章と一緒に歩いてみよう
3 おじいちゃんが教えてくれる
4 こんなの書けない!
5 スティーブ・ジョブズの驚異の「文章」
6 「ない」ものについて書いてはいけない
「ある」ものについて書かなきゃならない
7 誰でも知っているもの、誰でも関係のあるもの、誰でも必要としているもの、必要としているどころか、それがなければ生きていけないもの、なのに、あまり、「文章」にされることのないもの
8 ぼくたち自身の「物語」
9 二〇一二年の夏に、学生たちと
補講 二〇一八年の秋に学生たちが「吉里吉里国憲法」を書く