行く先々で注目を集める美智子さまのお召し物。とくに目を引くお帽子は、訪問先にあわせた特注品だ。美智子さま自身が一つひとつに心を砕いてアイデアを出し、デザイナーとともに作りあげてきた。仮縫いした帽子をかぶり、自ら形を折り曲げたり、しわを寄せたりと試行錯誤を繰り返されてきた。そうした事実は、ほとんど世に知られていない。デザイナーの解説を交え、そのこだわりや帽子に込められた思いをつづる。
第1章
四季の花と植物の帽子
第2章
美智子さまのデザイナーたち
石田欧子(帽子のデザイナー)
平田暁夫
植田いつ子(お洋服のデザイナー)
滝沢直己
第3章
帽子に込められたメッセージ
国旗や土地の花、布地を取り入れて
第4章
日本の伝統を帽子に込めて
鹿の子絞り/ぼかし染め/ちりめん/水引細工/箔押し
第5章
ミッチーブームの時代からの帽子の変遷