読み進めるごとに反転する出来事の〈意味〉
その鍵を握るのは、一体誰なのか――
本書は間違いなく、その執筆活動の集大成である
――ミステリ評論家・千街晶之(解説より)
遺影専門の写真館「鏡影館」。その街を舞台に、男子小学生から死を目前に控えた老女まで、様々な人物たちの人生が交差していく――。
数十年にわたる歳月をミステリーに結晶化する、技巧と世界観。朝日新聞連載の「口笛鳥」を含む、道尾秀介にしか描けない、その集大成といえる傑作長編小説。
ささいな嘘が、女子高校生と若き漁師の運命を変える――『心中花』
まめ&でっかち、小学5年生の2人が遭遇した“事件”――『口笛鳥』
自らの死を前に、彼女は許されざる“罪”を打ち明ける――『無常風』
各章の登場人物たちが運命にいざなわれて一堂に集う――『待宵月』