新書
宗教
宗教は嘘だらけ
生きるしんどさを忘れるヒント
島田 裕巳 著
ISBN:9784022951298
定価:891円(税込)
発売日:2021年6月11日
新書判並製  240ページ  新書0818 

人はなぜ、嘘をつくの? 人間は嘘の王様? 釈迦、孔子、親鸞の味な言葉から見えてくる、〈嘘からわかる人間のホント〉!

嘘を戒める宗教の教えから見えてくるのは、究極的な嘘の本質かもしれない――。〈嘘の正体〉に9つの視点から迫る宗教学的省察。

◎目次より
【第1章】戒律で禁じられた嘘  
仏教が禁じる嘘/キリスト教、イスラム教、儒教が禁じる嘘/理由が示されない戒 etc.
  
【第2章】嘘も方便  
法華経と方便/釈迦の真実の教え/最澄の野心/嘘を許さない日蓮/釈迦の壮大な嘘 etc.
  
【第3章】異端は平気で嘘をつく  
異端の誕生/神学発展による異端排斥/絶対善の矛盾/救済のための異端審問 etc.

【第4章】親孝行とは嘘をつくことなり  
孝経が説く徳目/「父は子の為に隠し、子は父の為に隠す」/ついてもかまわない嘘 etc. 

【第5章】嘘を許さないキリスト教の仕組み  
原罪の観念と告解/告解と贖罪の相関性/告解すれば赦される/嘘をつかせない仕組み etc.
  
【第6章】アッラーはすべてを許し給う  
商取引で説く聖典/嘘に対する厳罰/信仰誕生の必然性/ルールとしての嘘 etc.

【第7章】カントは嘘を革命した
分断と戒めのパラレル/カントによる嘘の定義/社会を崩壊させる嘘/神はときに嘘をつく etc.

【第8章】なぜ人は嘘をつくのか  
人間は嘘の王様/嘘をつくことの快楽/政治家や官僚の嘘/嘘がつけない社会の誕生 etc.

【第9章】よろずのこと、みなもって、そらごとたわごと  
人を感動させる嘘/無常の憂き世/親鸞のことば/世俗の嘘と仏の真実/仏教の恐ろしさと自由さ etc.  

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