「道德と經濟は矛盾するものでなく、何處までも一致して行く筈のものである」(渋沢栄一) 夏目漱石や嘉納治五郎、犬養毅らが学んだことで知られる漢学私塾・二松学舎。漢学者であり法学者でもあった創立者の三島中洲がその後を託したのは、実業家の渋沢栄一だった。 本書は、三島の師だった幕末の儒家・陽明学者、山田方谷まで遡って三島と渋沢を結んだ陽明学の系譜、またこれまであまり語られてこなかった教育者としての渋沢の姿などを明らかにする。
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