米中の武力衝突のリスクが日に日に高まっている。台湾有事を契機とする「世界大戦」は決してフィクションではない。
本書は、安全保障学の重鎮である著者が、民兵による攻撃など平時と有事の隙間をつく「グレーゾーン事態」と、情報、サイバー、宇宙などの「ハイブリッド戦争」の最前線に迫り、起こりうるべき現実的なシナリオを精緻に描き、中国の脅威をどう抑止するかについて分析する。また、米中の間で日本はどう対応すべきか考察する。
「新冷戦」から「熱戦」へと変わりつつある米中対立の行方を、最新地政学を駆使して読み解く!
<目次>
第一章 国交正常化後の米中関係
第二章 中国の発展に関するモデル分析
第三章「脅威」とはなにか
第四章「能力」以上に重要な「意図」
第五章 中国の「目的」「動機」を左右する内外情勢
第六章 「グレーゾーン事態」「ハイブリッド戦争」
第七章 「グレーゾーン事態」「ハイブリッド戦争」を如何に抑止するか
第八章 米中の軍事対立に関するマトリックス分析
第九章 中台双方の「目的」に関するマトリックス分析
第十章 中台双方の「動機」に関するマトリックス分析
最終章 米中戦争を如何に「抑止」するか