何を読むか、どう読むか――。
日本近代文学の名作にこそ現代人の原型あり。
50人の名著を魅力的に読み解く第一級の指南書!
*********************
日本近代文学は、まだ百数十年の歴史しかない。
本書を通じて、そこに関わった者たちの懊悩、
青臭い苦悩を感じ取っていただければ幸いだ。
(「はじめに」より)
(目次より)
【第一章】 日本近代文学の黎明
樋口一葉/森鷗外/尾崎紅葉/北村透谷/二葉亭四迷/坪内逍遥
【第二章】 「文学」の誕生
国木田独歩/正岡子規/中江兆民/島崎藤村/夏目漱石/与謝野晶子
【第三章】 先駆者たち、それぞれの苦悩
石川啄木/田山花袋/若山牧水/幸徳秋水/泉鏡花/北原白秋
【第四章】 大正文学の爛熟
芥川龍之介/志賀直哉/川端康成/谷崎潤一郎/有島武郎/萩原朔太郎/岸田國士
【第五章】 戦争と向き合う文学者たち
小林多喜二/宮沢賢治/堀辰雄/高村光太郎/江戸川乱歩/井伏鱒二/林芙美子/火野葦平/永井荷風/中島敦/金子光晴
【第六章】 花開く戦後文学
太宰治/坂口安吾/織田作之助/大岡昇平/檀一雄/高橋和巳/安部公房/三島由紀夫
【第七章】 文学は続く
開高健/北杜夫/司馬遼太郎/井上ひさし/石牟礼道子/別役実