全4巻、「泣き虫家康」の生涯を圧倒的スケールで描く歴史大河小説、第三弾!
本能寺で信長が討たれ、家康はひどく取り乱す。腹を切ろうとするのを家臣たちになだめられた家康は、茶屋四郎次郎の助けを得て命がけで伊賀を超え、生き延びるも、天下は秀吉のものとなった。
関白となった秀吉のもとで江戸へ移封された家康は、のちに欠くことのできない軍師となる三要元佶と出会い、江戸で力を蓄える。
大阪では、ようやく跡継ぎに恵まれた秀吉が、息子可愛さのあまり常軌を逸した判断を繰り返すようになり、ついに幼い秀頼を残して死んでしまった。
いよいよ、家康が天下を取る時が近づいていた――。