あの特別な感情を文芸の最前線でアップデートする
新次元の恋愛小説
江國香織さん推薦
「言葉によって規定されてしまう前の、
繊細で野蛮できりのない‘恋’が、
容赦なく流れる時間のすきまからこぼれてくる。」
京、青澄、土、しき。
高校で4人は出会い、恋に落ちた。身体が発熱し、恋愛のぜんぶを出し尽くしてしまった。あの事件が起こるまでは――。
あれから15年。
歪な力関係の社内恋愛をつづける「京」
娘を家庭に縛り付ける毒親から離れられない「青澄」
貧しい大家族のなかで育った「土」
両親の死から心身に不調をきたし社会との接点を失った「しき」
「あけましておめでとう! 久しぶり。みんなどうしてる?」
大晦日に送られた京からのメッセージが、どん底のいまを動かしはじめる。
各紙誌の話題をさらった『ほんのこども』から1年8か月、著者のすべてを投入した最新長編