書籍
ノンフィクション
副業おじさん
傷だらけの俺たちに明日はあるか
若月 澪子 著
ISBN:9784022519559
定価:1650円(税込)
発売日:2023年12月7日
四六判並製  248ページ 

崖っぷち日本、さまよう中高年男性のデス・ロードを描く
「JBpress」で話題沸騰!注目の労働ジャーナリスト、初の著書

最近、意外な場所で働くおじさんをよく見かける。その中には、ホワイトカラーと思しき中高年も少なくない。背景には、日本型雇用崩壊、ジョブ型雇用拡大、実質賃金低下、教育費の高騰等がある。中高年男性の経済・労働環境が厳しくなり、セカンドジョブで稼がざるを得ない「副業おじさん」が増えているのだ。

本企画は、様々な副業……食品工場勤務、デリヘル送迎、ラブホテル清掃、アルミ缶回収、バリスタ、フードデリバリー等に奮闘するおじさんたちの姿を通して、中高年男性の生きづらさや葛藤、迷走を描く。彼らの中には、かつては主婦が担っていたような職場で移民と一緒に働いている人も多い。それは、ホワイトカラー労働の限界のあらわれでもあり、ケア労働などのエッセンシャルワークとは何かを考える局面を迎えた、現代日本の透視図でもある。

満身創痍のおじさんたちの副業現場をあざやかに描き、労働の本質とは何かまで深く掘り下げた、注目のジャーナリスト、初の著書。「JBpress」大好評連載の書籍化!

<目次>
第1章:副業の森をさまよう
第2章:上流から下流に
第3章:若者に交って
第4章:夜のしごと
第5章:部活のノリ?
第6章:セカンドステージ

<著者>
若月澪子(わかつき・れいこ) 1975年生まれ。ジャーナリスト。大学卒業後、NHKのキャスター、ディレクターとして生活情報などを担当。結婚退職後に自殺予防団体の電話相談ボランティアを経験。育児のかたわらウェブライターとして借金苦や終活に関する取材・執筆を行う。ギグワーカーとして様々な仕事を体験中。

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