社会を動かす<輪>、その軌跡をビビッドに描いたルポルタージュ!
「たまたま同じ時代に生きていたおかげで、
彼らに会えた。それは、ぼくの幸運だと思う。」
――――糸井重里氏
「この本を読んで、自分にかかっている
「呪い」を解く人が増えてくれればいいな、と思います。」
――――山口周氏
人生には選択肢があるのだろうか――。
二人の男が社会に投じた小さな波紋は、さまざまな人を巻き込みながら、大きなうねりになりつつある。
本書は、『誰も断らない こちら神奈川県座間市生活援護課』で第14回生協総研賞特別賞を受賞した気鋭のジャーナリストが、学歴や家庭環境などで苦しい立場にある若者に向けて就職支援をおこなう「ハッシャダイソーシャル」の創設者、関係者と彼らの取り組みに参加した若者、学校教員、生徒の<語り>を通し、貧困、教育、労働、格差といった今日的な課題をエスノグラフィックなアプローチで浮き彫りにしていく。
現場の声を丹念に聞き取り、多様なアクターが交差する様相を鮮やかに描き、現代日本を動かした“輪”の軌跡を克明に捉えた意欲作。
<目次>
プロローグ:ふたりの伝道師
第1章:勝山と三浦
第2章:声なき声
第3章:大人たちの葛藤
第4章:広がる波紋
第5章:偶然の必然
第6章:共感の連鎖
第7章:Choose Your Life