長年書き継いできた『南総里見八犬伝』も、おぼろになった視力では、もはや筆を折る以外なかった。不安と焦りにいら立つ馬琴の最後のよりどころは、嫁のお路よりない。無愛想で気働きに欠け、無教養な彼女が果たして馬琴の目になれるのか? 解説・細谷正充。
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