1965年、東京五輪が世界中を興奮と歓喜の渦に巻き込む裏では、“クリーンな日本”をアピールするため、徹底的な風紀の取り締まり(浮浪者や、特に娼婦)の排除が行われていた。
そんな折、ある事件が起こる。戸籍上は男性である“女性たち”(ブルーボーイ〈男娼〉)を売春禁止法では取り締まれないので、対抗策として性転換手術を行う医師を見せしめに逮捕したのだ。
裁判では性転換手術の是非が問われ、証人として出廷した“彼女たち”は世間から奇異の目で見られた。
やがてこの裁判は「ある女性の幸せ」を裁く前代未聞の展開を見せる。
『ブルーボーイ事件』 訂正とお詫び
朝日文庫『ブルーボーイ事件』の、楽曲使用における権利表記について、記載漏れがございました。読者の皆様及び関係者の皆様に謹んでお詫び申し上げ、下記に記載いたします。
SANS TOI MAMIE
Written by Salvatore Adamo
Arranged by Aimable Donfut
© Ardmore-Beechwood (Belgium)
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