後悔は、本当に避けるべき“悪”なのだろうか?
本書のゴールは、後悔の復権である。
後悔は、過去の失敗を教訓に変え、将来のより良い選択へと私たちを導く。また、後悔を口にすることは、自分がどう生きてきたのか、これからどう生きたいのかを相手に伝えることでもある。後悔とは、ただ心の内で痛みを生むだけの感情ではない。人と人とのあいだに現れ、人と人とをつなぐ感情である。
私たちが避けたがる“嫌われ者”の後悔――その秘密を、最新研究から徹底解説。
目次
【第1章】後悔と「もしも」の世界
・後悔とは何か
・「やってしまった!」と「やっておけばよかった……」
・動物は後悔する?
【第2章】後悔のランドスケープ
・何を後悔するのか――人生最大の後悔
・どこで後悔するのか[文化差]
・いつ後悔するのか[年齢差]
・だれが後悔するのか[男女差]
【第3章】あとの祭りに参加する
・人はなぜ後悔するのか
・予期後悔とその影響
・後悔の落とし穴
【第4章】経験・表出・表明――感情の進化、あるいはスパンドレル
・感情と進化
・スパンドレル批判
・感情の社会的機能
【第5章】後悔が伝えるもの
・後悔“を”伝えるもの、後悔“が”伝えるもの
・謝罪の中の後悔
・交渉場面での後悔
【第6章】見せる後悔、見せない後悔
・語られる後悔
・共有される後悔
・見せない後悔
【第7章】後悔から始まる未来
・後悔のない人生はよい人生なのか
・後悔はどこまで信じられるか
・戦略的後悔とは何か