青春文学の旗手が初めてヨーロッパを舞台にして描いた長篇小説。西ドイツより流れ出るドナウ河に沿って、黒海まで旅をしながら、主人公麻沙子とドイツ人の恋人、母絹子と十七歳年下の長瀬との2組の愛の行方が、美しく描かれる。
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