テーマ編/国宝の修理と保存
国宝は、縄文の遺物から明治の建造物まで多岐にわたります。使用されている素材は土、木、石、金属、紙、繊維など、あらゆるものがあります。私たちは、各時代の人々がしてきたように、これを未来の人々に手渡すにはどうしたらいいのでしょう。保存の哲学と最新技術を検証します。
文化財の修理・保存とは何か 渡邊明義(東京国立文化財研究所長)
美術工芸品の修理技術の実際
仏画の修理/岡 岩太郎(岡墨光堂代表取締役)
仏像の修理/小野寺久幸(美術院国宝修理所長)
漆工品の修理/北村昭斎(漆芸家、文化財修理技術者)
甲冑の修理/小澤正實(文化財修理技術者)/池田 宏(東京国立博物館刀剣室長)
出土遺物の修理と保存の技術
高松塚古墳壁画の修復/増田勝彦(東京国立文化財研究所修復技術部長)
藤ノ木古墳出土遺物/沢田正昭(奈良国立文化財研究所埋蔵文化財センター研究指導部長)
象嵌のある鉄器・鉄剣/青木繁夫(東京国立文化財研究所第三修復技術研究室長)
木製遺物と木簡/沢田正昭
文化財建造物の修理工事/中村雅治(文化庁主任文化財調査官)
●コラム
鎌倉大仏の科学調査/三浦貞俊(東京国立文化財研究所保存科学部長)