司馬氏が友人たちと交わした手紙から、作品の新たな側面や司馬氏の交流に光を当て、貴重な文章とそれにまつわるエピソードの数々を「週刊朝日」の連載から再録しました。さらに、最後に発見された司馬遼太郎最後の未公開講演録も収録しています。
巻頭グラビア
司馬遼太郎最後の旅
未完となった「濃尾参州記」
■オランダ紀行
太郎と風車/フランダースの犬の謎/風の中のカイ君
■愛蘭土紀行
妖精の国へ/小泉八雲の心
■竹内街道、奈良散歩
日本国の中央線/奈良と空海
■中国雑感
江南のみち/雲南のみち
■耽羅紀行─望郷の人々
ルビーの指輪、マルタの時計/孤高のソンビ/国籍の壁/和して同ぜず/散歩から生まれた雑誌/泣いた父
■神田から本郷へ
三四郎池の畔/神田の「本屋」/坂で覚えた「本郷」/井上靖さんの「天命」
■ニューヨーク散歩
星条旗と兄妹/文通した少女/「guts」と「はら」/忠実な友/朝日新聞入社事情/日本学の父親/国際性
■オホーツク街道
北海道人の心の輪郭/モヨロの情熱/ウイルタの思想/稚内から知床へ/目梨泊の思い出
■濃尾参州記
桶狭間の情熱/名古屋顔
■モンゴル紀行
大阪外語の青年/人間の記憶
最後に見つかった司馬遼太郎未公開講演録
人間という「商売」の話