アイヌの里に生まれ育ち、少数民族としての文化と誇りの継承に努めてきた著者が、自叙伝『アイヌの碑』から四半世紀を経て波瀾に満ちた後半生を綴る。叙情あふれる表題作をはじめ、「観光アイヌ」の経験、アイヌ研究者たちの光と影、古里の聖地に強行されるダム建設との闘いと勝訴、思いもかけなかった参議院選挙への立候補と繰り上げ当選、日本国外の先住民族との交流など興味深い人生を描く。
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