『免疫の意味論』以来、自然科学と社会評論の接点から発言を続ける著者は、世界的免疫学者であるとともに、自ら鼓を打ち、新作能を創作し、故白洲正子とも交友の深かった文章家でもある。日本各地、世界各国を飛び回る著者の目に映る、人間の生の営み、自然の美、芸術を綴る文章は、あくまでも深遠かつ端正。2000年度日本エッセイスト・クラブ賞受賞の珠玉の随筆集。
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