絶大な人気と華やかな作風、気性の激しさで「ミステリーの女王」と呼ばれた女流作家・江本夏子。その愛を競って、推理小説界を二分する両雄、志賀芳彦と蔵田淳が激しい古代史論争を繰り広げる。一方、夏子の傍らでは、やはりミステリー作家の矢木俊太郎がその様子を心配そうに見守っていた。持病の喘息と闘いながら執筆を続ける夏子が、最後にたどりついた「真実の愛」のかたちとは――
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