没後10年――。『蝉しぐれ』『三屋清左衛門残日録』『用心棒日月抄』『白き瓶 小説 長塚節』など、数多くのヒット作を生んだ藤沢文学を、著者独自の視点で読み解く歴史エッセイ集。巻末には、今年3月に行われた講演を収録。遺作『漆の実のみのる国』に描かれた米沢藩主・上杉鷹山と、戦前の修身教育を受けた少年時代の藤沢周平との因果関係を見抜く独自の視点が見事だ。
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