書籍
エッセイ
母・娘・祖母が共存するために
信田 さよ子
ISBN:9784022515087
定価:1540円(税込)
発売日:2017年12月7日
四六判上製  232ページ 
品切れ・再販未定

ベストセラー『母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き』から10年。母の愛に疑念をいだいた娘たちは「墓守娘」「母重」という自己確認の言葉を獲得した。その母は団塊世代に属し、また高齢の母を介護する立場は娘である。あまり言及されてこなかった団塊女性を1970〜80年代の時代背景を入れて考えると、何がみえてくるのか。また100歳超えの高齢者が6万人という現代に、母娘問題は「老いた母とのつきあい」をぬきには語れない。娘の子育てに懸念をいだき孫のことが心配でたまらない、孫の不登校を悩む祖母の相談は増える一方だ。
本書では娘、母、祖母の3世代と家族という視点を入れ、団塊女性に象徴される母親のかかえる困難さに言及する。そして女性だけの問題にとどまらず、父親(夫)である男性、息子と母と関係にもふれる。
この10年の臨床をもとに3世代の共存の方向性を提言する、母娘問題の第一人者による力作。

目次
1 家族愛帝国の難民女性たち――まえがきに代えて
2 「毒母」という言葉を点検する 1
3 「毒母」という言葉を点検する 2
4 1995年という転換点
5 母娘関係をめぐる歴史
6 母娘問題の中核となった女性たち
7 団塊世代の男性たち
8 団塊世代がつくった家族
9 団塊女性たちの挫折感
10 僕は生き直したいんだ
11 母はなぜ不幸しか語らないのか
12 娘を身代わりにした母と教育虐待
13 娘としての団塊女性たち
14 孫によって延命する祖母
15 息子は母が重くないのか?
16 母への愛がなければ、母ロスは起きないのか
17 出口はあるのだろうか
18 仲間とともに
19 離脱か和解か
20 存在感を増す祖母たち
終章 母・娘・祖母が共存するための提言

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