そして、海の泡になる

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そして、海の泡になる

葉真中 顕 著 

ISBN:9784022517326
定価:1760円(税込)
発売日:2020年11月6日
四六判上製   288ページ 

バブル期に、個人として史上最高額4300億円の負債を抱え、自己破産した朝比奈ハル。「北浜の魔女」と呼ばれた彼女は、平成が終わる年にひっそりと獄死した。和歌山の寒村で生まれ育ったハルは、いかにしてのし上がっていったのか、彼女は果たしてどんな人物だったのか。その生涯を小説に書こうと決めた“私”は、生前の彼女を知る関係者に聞き取りを始める。
終戦、バブル崩壊、コ続きを読む

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<書店員の方々から熱い感想を頂きました!>

ゆがみ捻れた狂乱の渦、誰もが踊らされていたあの時代。
欲望が生み出した怪物の正体を暴き出し、この世の闇に光を照らすど迫力の物語。
バブル崩壊は第二の敗戦。心を失った焦土には虚しさだけが転がり続ける。
「真の幸福とは何か」を問いかけるこの作品は未来に繋がる価値ある一冊だ!
(ブックジャーナリスト 内田剛)

私は戦争もバブルも知らない。そんな私だがこの小説を読んで「似たようなものを背負わされているのかもしれない」と気づいた。
登場人物たちは何者かになれない自分に恐れて、お金に対してワガママに生きられないことに 怒りを感じていた。恐ろしかった。他人事とは思えず、見透かされているようで……。
今、この瞬間を生きていく我々が読むべき物語だと感じた。 そして、現代社会の闇に触れつつも、ミステリーを楽しめるとても贅沢な内容で推さない理由が見つからない。
葉真中さん、またすごいものを書いてしまいましたね!!!
(うさぎや 自治医大店 江頭杏奈)

物語に、どんどんのめり込んでいく。ページをめくるスピードに勢いをつけてくれる、それが私の好きな葉真中さんの社会派ミステリー作品なんです!鼻息荒く、でも最後は目を見張り・・・完璧なフルコースでした!パワーアップのひとつに、この今のコロナ禍。これを並行して背景に加えているところも参りました。まさに今、すぐそばで私も話を一緒に聞かせてもらっているような気持ちになり、ノンフィクションを目の前にしているかのようでした。本当に面白かったです。葉真中さんが作品の中で書かれていたように、このコロナ騒動、人間の集団心理がさまざまな方向に社会を動かしていますね。少しでも早い終息を願うばかりです。
(紀伊國屋書店 国分寺店 吉澤紫織)

昭和58年に生まれた私にとって本書に書かれている社会は親から聞いたり、体験としては宇佐原陽菜より少し身近なものとして覚えている(懐かしいと感じられる)程度の社会ですが、朝比奈ハルの“ワガママ“にしても満たされない幸せと断言できない・・・上手く言葉に出来ない暗い気持ちと“怒り“にとても共感しました。作中で朝比奈ハルは色々な場面で(特に女性に)“ワガママ“をすすめます。“ワガママ“をすすめられた人達はそれぞれ大変なことでありながらもこんな世の中を生きています。
彼、彼女らがコロナ禍で負けませんように。そのように思いました。
読み終えてからあらためて見ると、色々なことを考えさせられるタイトルですね。
(くまざわ書店 柏高島屋店 荒巻さやか)

何もかも手にいれたようでいて最後まで手に入らなかったものから、昭和の時代から令和にかけての様々な社会問題に対する問いを投げかけられる。またミステリとしての伏線の構築を最後までそそる仕掛けを感じさせる運び方に唸らされる。
(くまざわ書店 錦糸町店 阿久津武信)

朝比奈ハルはいかにして「北浜の魔女」となり、やがて獄死したのか。
インタビュー形式で語られる人物のディティールが確かになればなる程、わたしたち読者は真実を見逃してしまう。
この物語は激動の日本を生きる人々を描いた「社会派」であり、そして「ミステリー」である事を忘れてはならない。深く考えさせられ、見事にしてやられることだろう。
(ジュンク堂書店吉祥寺店 田村知世)

時代や人間達への様々な「怒り」に打ちのめされる。本書は現在に至るまで進化したという錯覚からの解放の物語であり、真摯な問いかけに溢れる力作だと思う。もっと我々は「ワガママ」になっていいのではないだろうか。著者からそう背中を押される大事な一冊となった。
(大盛堂書店 山本亮)

話がリアルすぎて実話かと思い「北浜の魔女」をネットで検索してしまいました。
時代に翻弄され虐げられたひとりである少女、ハル。その復讐のために邪魔な者はウミウシ様が殺してくれる。とても恐ろしいことですが、ハルに対するウミウシ様の無償の愛に感動しました。
ウミウシ様には何回してやられたかわかりません。
(虎ノ門書房 本店 吉岡英昌)

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