HOME / 分冊百科 / 仏教を歩く / 仏教を歩く 30号 仏教を歩く 30号
仏教復興に立ち上がる
近代の仏教者たち 清澤満之・鈴木大拙・田中智学 きよざわまんし すずきだいせつ たなかちがく 明治初年の神仏分離令は、日本の仏教界に大きな打撃を与えた。多くの僧侶が還俗し、寺や仏像、経典などが破壊・破棄されたのである。このような「廃仏毀釈」の流れにあって、仏教の復興をめざして立ち上がる人々が現れた。教団仏教を改革し、内省的な生き方を青年たちに説き続けた清澤満之。欧米に日本の禅・仏教の精神を広めた鈴木大拙。日蓮の教えで世界をひとつにしようとした田中智学。『仏教を歩く』最終号は、近代の仏教者たちの中から、多くの人々に影響を与えた満之・大拙・智学ら三人の生き方に焦点をあて、彼らが生きた時代と仏教を考える。 巻頭法話 仏教への誘い 第30話「忘己利他」瀬戸内寂聴 満之・大拙・智学とはどんな人? 仏教の復興に奮闘した仏教者たち/福島栄寿 ■イラスト 満之・大拙・智学交友録 ■近代の仏教 教えの広がり 近代化の荒波の中、対応に追われた仏教界/大谷栄一 ■近代仏教のあゆみ 清澤満之のことば 親鸞の他力の思想を近代に蘇らせる/安冨信哉 清澤満之ゆかりの旅 三河大浜(愛知県碧南市) 郷愁をそそる戦前の町並み/編集部 鈴木大拙のことば 西洋とは異なる、禅による「自由」/竹村牧男 ◆大拙の遺産 「O wonderful, wonderful」/岡村美穂子 [仏教 見る・聞く・ふれる] 仏教者や思想家を育んだ町[金沢]/編集部 大拙・幾多郎・暁烏敏 ゆかりの地 田中智学と日蓮主義/大谷栄一 コラム 日蓮主義の講演会/大谷栄一 宮沢賢治と仏教 透明な軌道の、その先/玄侑宗久 ■連載■ 真鍋俊照の「仏教アートへようこそ」(30) 現世利益をもたらすさまざまなお札とお守り/真鍋俊照 梅原猛の新「授業・仏教」第30講 鈴木大拙・宮沢賢治 近代日本に現れた最大の「菩薩」/梅原 猛 週刊お遍路さん(30) 総集編/小野庄一 典座さんの食べる仏教(30) 筍のみそ炒めで味わう「山と野の慈悲」/藤井宗哲・まり 暮らしの仏教Q&A(30) 散骨の話/佐藤達全 仏教聖地巡り(30) タクツアン(ブータン)/田村 仁
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