分冊百科
日本の国宝
日本の国宝 106号
定価:586円(税込)
表紙:線刻千手観音等鏡像(部分) 秋田・水神社蔵撮影・堤勝雄
発売日:1999年3月2日
106号 
品切れ・再販未定
テーマ編/国宝の絵画考古・工芸1
近年、新発見が相次ぐ考古関係の文化財は、従来の国宝指定の枠組みのなかで、どのように位置づけられていくのでしょうか。美的価値と学術的価値という二つの基準をめぐる指定のあり方の今後を考えます。また、仏教工芸と、武器・武具を中心とした金工の分野を概観します。

文化財としての考古資料---指定基準と問題意識の推移/岩崎卓也(東京家政学院大学教授)
考古遺物が伝える信仰の姿---仏教考古/坂詰秀一(立正大学教授)
仏教文化が育てた金属工芸---仏教工芸/中野政樹(ふくやま美術館館長、文化女子大学教授)
武器・武具の歴史---平安から江戸時代まで/池田 宏(東京国立博物館刀剣室長)

特集
黄金の美、黒鉄の美/原田一敏(東京国立博物館金工室長)

コラム
鋳造鏡の変遷/前田洋子(大阪市立博物館学芸員)
日本の梵鐘/香取忠彦(文化女子大学教授)