テーマ編/国宝の工芸2
日本の工芸はとかく、外国の模倣だといわれます。しかし、独自の美意識をもとに改良し、世界に誇りうる独特の芸術にまで高めていくのは、今も昔も日本人の得意とするところです。その象徴ともいえる芸能衣裳、茶器、蒔絵を中心に、変化の過程と背景をくわしく紹介します。
芸能衣裳と染織技法/長崎 巌(東京国立博物館染織室長)
茶碗にみる日本人の美意識/水尾比呂志(武蔵野美術大学教授)
蒔絵・その技と美/日高 薫(国立歴史民俗博物館助手)
●コラム
能装束の種類/長崎 巌
錦の歴史/河上繁樹(京都国立博物館主任研究官)
絣の道/吉本 忍(国立民族学博物館教授)
本阿弥光悦/水尾比呂志
窯変の神秘/島岡達三(陶芸家)
花の器/水尾比呂志
王朝の扇/佐野みどり(成城大学教授)