己の内に「獣」を秘めた2人の青年を描く、著者自ら、生涯小説と呼ぶ大河伝奇。ノベルス第6巻は、心優しい周囲の人々の懸念と尽力も空しく、ついに主人公の2人が完全に幻獣と化す。その息詰まる展開のち、本巻終盤に、舞台は、「キマイラ」が実際に出現したという、明治期の中国・西域へと広がる。人気随一の寺田克也の躍動感溢れるイラストも、ますます快調。
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