ベストセラー『おひとりさまの老後』から8年。その後、おひとりさまは増える一方です。著者も親しかった友人の死を身近に経験して、「そうか、死は遠くにあるんじゃなくて、隣にあるんだ」という気持ちになりました。そして「次はいよいよ私の番だ!」。ではおひとりさまの私はどのように住み慣れた家での「在宅死」ができるのか? ひとりで死んでも「孤独死」とは呼ばれたくない。……当事者の切実な問いをたずさえて、医療・介護・看護の現場で疑問をなげかけながら、体当たりの取材を積み重ねました。死の臨床の常識は変わり、従来の介護を支える家族は、どうも当てにならないことが実態のようです。本書は「在宅ひとり死」を可能にする現実的な必要条件を多方面に取材し、研究した超高齢社会の必読書です。「在宅ひとり死」のおススメの本です。
●目次
み~んなおひとりさま時代の到来/死の臨床の常識が変わった/在宅死への誘導?/高齢者は住宅弱者か?/在宅ホスピスの実践/在宅死の条件/在宅ひとり死の抵抗勢力/在宅ひとり死の現場から/ホームホスピスの試み/看取り士の役目/看取りをマネージメントする/認知症になっても最期まで在宅で/意思決定を誰にゆだねるか?/離れている家族はどうすればよいのか?/死の自己決定は可能か?/死にゆくひとはさみしいか?