「読者の予想をいきなり木端微塵に打ち砕いてしまうぞ」
「前半で張られた伏線をクライマックスで耳をそろえて回収してゆく著者の手腕は、実際、鮮やかとしか言いようがない」
――東山彰良(解説より)
街で女を見捨てた警視庁組織犯罪対策部・沢渡と、見ず知らずの女の命を救った滝本組の幹部ヤクザ・波多野。腐れ縁の2人の前に、カンボジア難民の女を助けたい中国黒社会の新興勢力「義水盟」の沈が現れる。3人の運命が重なった時、警察内部の黒く深い闇が蠢きだす……。『機龍警察』『土漠の花』の著者による本格警察小説!≪解説・東山彰良≫