奇想ホラーの名手・乙一を筆頭に、感涙ラブコメの中田永一、異色ホラーの山白朝子、そして’10年以降沈黙を守っていた越前魔太郎、と鬼才4名が揃い踏み、幻夢の世界を展開する。そしてその4名を知る安達寛高氏が、それぞれの作品を解説。
【内容】
「どこかでお会いしましたっけ?」
私はたずねた。そして気づく。少女の目は、左右で色がちがっている。
右の虹彩は黒色だが、左の虹彩は赤色。オッドアイ。
「もうわすれたの? きみが私を殺したんじゃないか」
(「メアリー・スーを殺して」より)
乙一 (『GOTH』『ZOO』『Arknoahシリーズ』)
愛すべき猿の日記
山羊座の友人
中田永一 (『百瀬、こっちを向いて。』『くちびるに歌を』『私は存在が空気』『ダンデライオン』)
宗像くんと万年筆事件
メアリー・スーを殺して
山白朝子 (『死者のための音楽』『エムブリヲ奇譚』『私の頭が正常であったなら』)
トランシーバー
ある印刷物の行方
越前魔太郎 (『魔界探偵 冥王星O ヴァイオリンのV』)
エヴァ・マリー・クロス
作品解説・・・・・・安達寛高