原発事故で汚染された地域を巡回する
ロボットたちのもとに、謎の女が現れた――。
彼女の目的は一体何なのか!?
立入制限区域をパトロールするロボット「ウルトラエイト」の居住区に現れた、国税庁から派遣されたという謎の女・財護徳子。だが、彼らには、人間の訪問が知らされていなかった。戸惑いながらも、人間である徳子の命令に従うことにするのだが・・・・・・。
「私たちは、こんにち、とても不条理で嘘臭くて、もはや笑い飛ばすしかない世界に生きている」とは著者の言だ(単行本版の初回限定メッセージカードより)。では、このような現実を前に、私たちはどういった語りを選ぶべきなのか?“笑い飛ばすしかない世界”を語る言葉とは? 著者はどのようなアプローチを選択したのか?
――作家・宮内悠介氏(解説より)