いつの世も、知恵と知恵の戦いが歴史をつくる。
時にそれを「陰謀」という。
よく知られた史実も、
本来は何者かの陰謀の産物かもしれない――。
必敗の対米開戦を決定づけた「空白の一日」、ルーズベルトが日本に仕掛けた「罠」、西郷隆盛が見誤った「会津の恨み」、「天皇がいて、いなかった」大正の特異な5年間、大杉栄虐殺の真犯人、特攻攻撃の本当の責任者、瀬島龍三が握りつぶした極秘電報の中身……。
歴史は陰謀に満ち満ちている。そして真相は、常に闇に閉ざされる。
近現代史研究の第一人者が、その闇に光を当てる。
あの戦争を中心に、明治以降の重大事件の裏面と人物の命運を史料と肉声で検証。「真実」を明らかにする!
〈目次〉
第1部 陰謀の近現代史
第1章 仕組まれた日米開戦
第2章 事件の伏線、人物の命運
第2部 歴史から問われる、大局観
第3章 戦争に凝縮された日本的特質
第4章 歴史の闇を照射する記録と証言