京都/鞍馬寺 来迎院 曼殊院 崇道神社
京都北方の守護を司って、都を見はるかすが如く左手を額にかざす鞍馬寺の毘沙門天像、流麗な連綿体で古筆の魅力を伝える曼殊院本・古今和歌集……。深い樹木に包まれて太古の神秘が息づくところ、洛北の地に残る古代の文化的宗教的遺産を紹介します。
●国宝解説
毘沙門天及び吉祥天、善に師童子立像/経塚遺物(以上鞍馬寺)
伝教大師度縁案並びに僧綱牒/日本霊異記 中下(以上来迎院)
古今和歌集 曼殊院本/不動明王像(以上曼殊院)/小野毛人墓誌(崇道神社)
●所蔵先紹介
鞍馬寺──千二百年の歴史誇る洛北の寺
来迎院──大原の天台声明道場
曼殊院──静謐で荘厳なたたずまい
崇道神社──早良親王の霊を祀る
●特集
鞍馬寺の縁起
古筆の魅力
不動明王像の系譜
●コラム
墓誌はなぜ埋納されたのか?