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740円(本体価格)/814円(税込価格)
「この戦争に、だれよりも反対していた父であることを、私たちは知っていた」。十日間ほどにもわたる盛大な国葬の最中、山本五十六の息子である著者は、喪主としての役割を務めながらもむなしさを噛み締めていた。天皇の賜わった哀悼の言葉に、「父が聞いたら、感激するだろう、父に聞かせてやりたい」と思いつつ、「しかし父の感激は、先祖の名に恥じぬ戦いをし、みごとに死ねた己に対する満足であって、けっしてアメリカを相手に与えた戦果の大きさによるものではないように、私には思えるのだった」と悔しさをにじませる。口には出さないが子供の健康や成績を案じ、家族を愛していた父、故郷・長岡に帰るたびに「水まんじゅう」を喜んでいくつも食べた父、部下の死を心から悲しみ、遺族の前で号泣した父。そしてたびたび眺めていた黒い手帳には、父の仲間や部下への思いがこめられていた……。真珠湾攻撃を指揮し、太平洋戦争開始の役割を担った軍人が、家族だけに見せた繊細で温かな素顔と、生い立ちや職務のために常に抱えていた苦悩をつづったノンフィクション。2011年12月公開の映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六』で改めて注目される山本五十六の人間像を知るのに最良の書。巻頭には軍服での勤務姿やアメリカ駐在時代など、貴重な写真を掲載。