1700円(本体価格)/1870円(税込価格)
秋葉忠利広島市長は1999年に就任し、3期12年間の任期を務めた。その間、広島の反核の心を、世界の都市に発信し続けた結果、世界平和市長会議の加盟都市は5千にもなり2020年までに地上から核兵器をなくす目標に向かって前進している。また、国連の潘事務総長やアメリカ、イギリス、フランスの政府代表が原爆慰霊祭に初めて参加した。一方、市政の刷新にも力を注ぎ、財政再建、情報公開、市民サービス、都市環境整備などを前進させた。暴走族条例、野球場移転、オリンピック招致などにも取り組んだ。その秋葉元市長は、新しい世界は都市と市民が中心となった「都市の時代」だと説く。国と地方のような「たて」の関係でなく、都市と都市の対等なパートナーシップが、核兵器や戦争のない世界、環境を守り次世代が希望を持てる世界をつくるという。12年の市長の経験を振り返りつつ、未来に向けて発信する新しい都市のかたち。