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810円(本体価格)/891円(税込価格)
お金がなくても地域のつながりや、人情味あふれる商店街があって幸せ。「ALWAYS三丁目の夕日」のような世界が地方にはまだ残っている、というのは「東京の勝手な幻想=おしつけ地方論」にすぎない。格差・貧困・仕事などリアルな地方を見つめることで、日本の本当の姿、問題点が見えてくる。 I お金がなくても地方なら幸せなのか?──格差と貧困のリアル 第1章「お金ないけど幸せでしょ」とか言うな!  ─―金持ちをうらやむのはどこも同じ マイルドヤンキーは幸せか? お金がなくても幸せな若者たち──『HIGH&LOW』の表象 お金はないけど上を目指す若者たち ──『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の表象 地域間格差から地域内格差へ お金がなくて不満な若者たち──『悪人』の表象 第2章「貧乏は自己責任」とか言うな! ─―地方には抜けられないしがらみがある 『東京難民』への違和感 『そこのみにて光輝く』 貧困のもうひとつの側面 自分のこととして考える 第3章「上京=成功」の時代はもう終わった?  ──豊かな子ども時代の思い出が団塊ジュニアの不安を加速する 豊かな子ども時代と団塊ジュニア 団塊ジュニアの転落人生とパラサイト・シングル 団塊ジュニア世代の不安 団塊ジュニア世代と権威主義的志向 II ノスタルジーで飯は食えるのか?──仕事と文化のリアル 第4章 地域の人と仲良くなっても仕事なんてもらえない! ―─グローバライゼーションにさらされる地方のための就労支援  「地域PR映画」と地方活性化 地域コミュニティから乖離した仕事 就労支援と仕事のリアル 第5章 「ノスタルジックな商店街」に気をつけろ!  ─―ノスタルジーが覆い隠す過去のリアル 新しい商店街から古くさい商店街へ 古くさい商店街からノスタルジックな商店街へ つくられた「昭和」とそれを知らない世代 コミュニティの中核としての商店街? 第6章 昭和ノスタルジーと1990年代  ─―アジアブームと東京の変化 アジアブームと過去の日本への憧憬 ライトなバックパッカーブーム 「東京」の見方の変化 おしつけ地方論としての「昭和ノスタルジー」 第7章 「東京には売っていない○○」に震える……! ─―東京人よりイケてる俺たち 地方都市の中心街の個性的な店のナゾ 地方都市の若者文化の独自性 東京発のトレンドのコピーとしての地方の若者文化 ベルボトムの制服 ローカライズド文化としての地方の若者のファッション文化 ボウリングシャツの夏 ビジュアル系と地方都市 ローカライズド文化の仕掛人 私だけが注目している○○ 海外文化の紹介者としてのバイヤー ここまでのまとめ グローバライゼーションの時代のおしつけ地方論 表象の多様性と「リアリティ」 グローバライゼーションのもたらしたもの 絶望から出発する III 「おしつけ地方論」の先へ──その限界と可能性 第8章 「見る」から「見られる」へ  ─―おしつけ地方論を克服するもう一つの方法 子どもに見られることで「父親」になる 「観察する」ことの背後にある欲望 「東京の欲望」を顕在化させる 第9章 地方の問題から自分の問題へ  ―─旅における「気づき」の可能性 マルクスとエンゲルスの予見 「非日常性」からくる「勘違い」 旅することの意義 第10章 郊外のロードサイドの風景はなぜ魅力的でないのか?  ─―おしつけ地方論の正の側面 郊外のロードサイドの風景 『ブレードランナー』と表象の転換 わたせせいぞうとワシントン村 挫折する「夢の郊外」 おわりに 「新しい公共」の危機と可能性 90年代とアメリカ的価値観 「新しい公共」と団塊ジュニア 「古い公共」の復活 「新しい公共」をつないでいくために
760円(本体価格)/836円(税込価格)
若者はいつから東京を目指さなくなったのか? 田舎と東京の間に出現した地方都市という存在の魅力とは? 若者が現在と未来に感じる満足と不安とは? 『搾取される若者たち』で鮮烈デビューを果たした気鋭の社会学者が甲南大学准教授となり、地方から若者を捉え直した新しい日本論。岡山における「社会調査」(現在篇)、BOOWY、B'z、ミスチル、KICK THE CAN CREWなどのJ-POPから独自分析した「若者と地元の関係の変遷」(歴史篇)、そして「新しい公共性の出現」(未来篇)などで現代日本を切り取る意欲作。