600円(本体価格)/660円(税込価格)
9月29日から始まるNHK連続テレビ小説「マッサン」のモデルとなった男性の物語。大正7(1918)年、24歳だった竹鶴政孝は、単身スコットランドに赴いてウイスキー作りのABCを学ぶ。やがて「一人の頭のいい日本人青年が、1本の万年筆とノートでわが国の宝であるウイスキー作りの秘密を盗んでいった」と英国副首相に言わしめるほどまでになる。だが帰国直後は、本場ウイスキーの味は馴染まずまったく売れなかった。その苦労を支えたのは、スコットランドで結婚し、極東の国・日本にやってきた妻、リタだった。サントリーの山崎蒸留所を作ったのち独立して起業するものの苦労と試行錯誤の連続だった。しかし「よいウイスキー作りにトリックはない」という哲学のもと、やがて北海道・余市蒸留所で造ったモルトウイスキーは、世界最高の評価を得るまでになる。小さな酒造り工場の成功物語。