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高倉健がこの世を去り、3年。遺作となった「あなたへ」（2012年公開）は今なお、人々の記憶に刻まれている。健さん演じる倉島英二がキャンピングカーで富山を発ち、複雑な思いを胸に抱く人々との出会いを重ねながら、長崎・薄香へと向かうロードムービー。配給元の東宝の宣伝担当者が克明に綴った“秘蔵日誌”を元に、朝日新聞編集委員が降旗康男監督や共演者らに改めてインタビューし、当時の知られざるエピソードや今の思いを聞いた。あの台詞は、あのシーンは、どのような撮影から生まれたのか。ロケ中に健さんがどんな言葉を残していたのか。日誌や証言、ロケ当時の取材を通じ、「日本の至宝」高倉健の輪郭をくっきりと浮かび上がらせる。
■インタビュー
降旗康男（監督）
草彅剛（共演者）
余貴美子（同）
佐藤善宏（東宝プロデューサー）
青島武（脚本家）
林淳一郎（企画・撮影担当）