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850円(本体価格)/935円(税込価格)
日本人はなぜ長い間、自分を「中流」と思ったのか――? かつてさかんに言われた「一億総中流」とは、社会調査のミスリードと国民の願望がつくりあげた“幻想”に過ぎなかった。 現在、日本社会はかつてないほどに格差が拡大し、中流層は消滅寸前にある。さらに新型コロナ禍が追い打ちとなり「下流」に滑落するリスクが高まっている。 また、中流内の二つの階級—新中間階級と旧中間階級—の分断が進み、あらゆる面で対立が深刻なものになりつつある。 本書は、戦後日本における中流の生成と軌跡を、データを通じて論じるとともに、社会における「中流」の役割を検証し、階級社会の実相を浮き彫りにするとともに、理想的な「中流」のあり方を探る。 新型コロナ禍と二つの「中流」——まえがきにかえて 第1章 「総中流」の思想 1 「総中流」論の起源 2 日本における「総中流」論 3 つくられた「総中流」 4 虚構としての「中流」 5 正当化の論理としての「総中流」 6 「総中流」はなぜ受け入れられたのか 第2章 理想としての「中流」 1 ロビンソン・クルーソーの父親の教え 2 二つの「中流 」 3 働き方としての「中流」 4 目標としての「中流」 5 「中流」という幻想 第3章「総中流」の崩壊 1 「総中流」から「格差社会」まで 2 「中流」の分解と「階層消費」(第Ⅰ期・第Ⅱ期) 3 格差拡大からバブル崩壊まで(第Ⅲ期・第Ⅳ期) 4 そして日本は「格差社会」へ(第Ⅴ期) 5 解体する「中流意識」 第4章 実態としての「中流」 1 「中流」の多様な類型 2 現代日本の新中間階級 3 現代日本の旧中間階級 4 「中流」の多様性と共通点 第5章 主体としての「中流」 1 ファシズムの社会的基盤としての「中流」 2 穏健保守としての「中流」 3 社会変革の担い手としての「中流」 4 政治意識からみた三つのグループ 5 「中流」の三つのタイプ 終章 中流を再生させるには――「総中流」のあり方を探る。 1 「総中流」の成立と崩壊 2 「中流」再生と「新しい“総中流”社会」の条件 3 いま「中流」の使命は