世界の文学 96号

このエントリーをはてなブックマークに追加

バックナンバー

世界の文学 96号

定価:586円(税込)
表紙:樋口富麻呂画『鵙屋春琴女』
発売日:2001年5月15日
  96号 

品切れ・再販未定

日本III
「春琴抄、雪国、伊豆の踊子、ぼくとうきたん、麦と兵隊」ほか
<総動員体制下の文学>
 盲目で美貌の春琴と、火傷を負った春琴が見えないように自らの眼を針で突く佐助の物語『春琴抄』(谷崎潤一郎)。「国境の長いとんねるを抜けると――」の冒頭で有名な『雪国』(川端康成)。戦争をはさんで騒然とした世相の中で、日本の伝統文化を見つめ、古典回帰ともいえる耽美的な作品が次々と生み出された。永井荷風、小林秀雄、火野葦平、金子光晴も登場する。

戦時下の文学は「移動」と「動員」に明けくれていた。/木村一信(立命館アジア太平洋大学教授)

谷崎潤一郎
古典文学への回帰/宮内淳子(帝塚山学院大学教授)

谷崎潤一郎
耽美的作品の魔力/遠藤 祐(昭和女子大学教授)

川端康成
戦時下の「耽美的」な抵抗/奥出 健(湘南短期大学教授)

小林秀雄
時代を切り開くリアリズム/清水孝純(九州大学名誉教授)

<センター>戦時下の雑誌と漫画/木村一信

永井荷風
反抗と諦め/真銅正宏(同志社大学教授)

火野葦平、石川達三
戦地での兵隊の視線/花田俊典(九州大学教授)

保田与重郎、亀井勝一郎
戦時に輝いた「日本浪漫派」/神谷忠孝(北海道大学教授)

十二月八日以後の文学/坪井秀人(名古屋大学教授)

戦争を体験する女性作家/北川秋雄(姫路獨協大学教授)

金子光晴
流浪の旅の豊穣さ/木村一信

文学小事典

男うた女うた96 親子の思い/佐佐木幸綱(歌人)
文学を旅する96 酒田/小松健一(フォトジャーナリスト)
マンガ 超誤訳・世界文学全集96 雪国/高橋春男
書物との付き合い史1 ヨーロッパ最古の書店?/高宮利行(慶應義塾大学教授)

編集委員
安 宇 植(桜美林大学国際学部教授)
池内 紀 (ドイツ文学者)
池澤夏樹(作家)
池田 修 (大阪外国語大学教授)
井波律子(国際日本文化研究センター教授)
上野洋三(国文学研究資料館教授)
牛島信明(東京外国語大学教授)
鹿島 茂 (共立女子大学文芸学部教授)
樺山紘一(東京大学文学部教授)
川村 湊(文芸批評家、法政大学第一教養部教授)
川本三郎(評論家)
喜志哲雄(京都大学文学部教授)
沓掛良彦(東京外国語大学教授)
小森陽一(東京大学教養学部教授)
佐佐木幸綱(歌人、早稲田大学政経学部教授)
高山 宏(東京都立大学人文学部教授)
巽 孝之(慶應義塾大学文学部教授)
徳田和夫(学習院女子短期大学教授)
徳永宗雄(京都大学文学部教授)
沼野充義(東京大学文学部助教授)
野谷文昭(立教大学大学教育研究部教授)
三田村雅子(フェリス女学院大学文学部教授)
宮下志朗(東京大学教養学部教授)
リービ英雄(作家、法政大学第一教養部教授)
和田忠彦(神戸市外国語大学教授)