さあ、始めよう。あなたの自信回復作戦!
「プチ認知療法」を用いた作戦で、
時間を味方にしながら、あなたの自信を回復していこう
時間はかかるけれど、うつは必ず回復できる。
元・自衛隊メンタル教官として人気の著者が、
自身のカウンセリング経験をベースに、
うつからの脱出法を解説したロングセラーの文庫化。
うつが思うように回復しないことで自信をなくし、
苦しんでいる人に寄り添う1冊。
うつになった自分を認め、原因と対処法を見つけるために――
・まずは、敵(=うつ)を知る
・叩か会うための基本となる考え方を、トレーニングで体に覚えこませる
・実際の行動に移し、自身をつける
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うつから回復しようとする人に、「うつになったことを認め、休むことを自らに許せる」ようになるための基本的な考え方と、それを何度もからだに覚えこませるためのトレーニングを紹介したのが本書だ。うつの回復支援グループなどの講演で私が伝えている内容を、ぜひ一冊にまとめてほしいという声をいただいたことが、執筆のきっかけとなった。うつからの脱出を図ろうとするあなたのための「自信回復作戦」である。 (まえがきより)
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(目次)
第1章 うつ状態とは
1 うつ状態は疲労しきった状態
2 うつ状態で“別人”になる
3 人は誰でも疲れる
4 うつからの回復の特徴
第2章 これまでの認知療法で失敗するわけ
1 認知療法とは
2 認知療法での失敗事例
第3章 プチ認知療法を始める前に知っておくべきこと
1 うつの“波”とトレーニングする時期
2 “悪い”認知、実は悪くない
3 “魔法”はない
4 要は“バランス”
5 できるだけ、誰かと一緒にトレーニングしよう
6 どうしても一人でしかトレーニングできない場合は
7 この時期のトレーニングに必要な特性
第4章 使えるプチ認知療法
1 まず、失敗しよう。数をこなそう
2 いろいろな自分を認めよう
3 毎日の停滞感を乗り越えよう
4 行動しよう
5 “頓服”を持って町に出よう
6 “不安がり”の体質を徐々に改善しよう
第5章 うつ状態が長引いている人へ
1 もう一度治療を始める
2 しっかりと休養する
3 長期の回復計画を立て直す
4 グループを活用する
第6章 支えるカウンセラーへ
1 まず、聞くことが大切
2 しかし、共感だけだと落ち込む
3 「治る」ということを説明してあげる
4 何度も同じことを繰り返してあげる
5 医師との付き合い方を指導してあげる
6 カウンセリングもバランス
7 課題達成に目を奪われてはいけない
8 死にたい気持ちへの対応
9 周囲や会社への説明による支援