新書
社会
父権制の崩壊 あるいは指導者はもう来ない
橋本 治
ISBN:9784022950116
定価:891円(税込)
発売日:2019年4月12日
新書判並製  新書0714 
品切れ・再販未定

「父はえらい、男はえらい。だから説明能力がなくてもいい」というバカげた世界は崩壊している。しかし、「父権制の亡霊」のようにトランプ大統領が出現、世界は一挙に混沌としてしまった。日本でもシンクロするように、政治スキャンダル、セクハラ、パワハラが横行する。男による「論理」が通用しなくなっているにもかかわらず、なぜ「亡霊」がはびこるのか。「父権制」の成り立ちを歴史的にひもときながら、組織、女の役割、結婚など、これまで「当たり前」とされてきた在り方が通用しない世界が到来していることを告げる啓蒙の書!

目次

はじめに

第一章 世界はゆるやかに混乱して
一 制度は崩壊しているのに
二 二〇一七年都議選の背景PART1――「東京」が変わる
三 二〇一七年都議選の背景PART2――「都市おやじ」の時代
四 二〇一七年都議選の背景PART3――おやじ達の衣替え
五 二〇一七年都議選の背景PART5――熟年の家庭内離婚
六 「国民ファースト」ではなくて、なぜ「日本ファースト」?

第二章 とんでもなく下らない話
一 「父権制のてん覆」の由来
二 『スター・ウォーズ』の謎
三 父がいないスーパーヒーロー達
四 父はやたらと死んでしまう
五 スーパーマンはなぜ殺される?
六 そしてワンダーウーマンが現れる

第三章 女と論理
一 大昔の遥かに遠い地球とは別の銀河系では
二 「論理」にまつわる二つの側面
三 「当たり前」が大問題になる
四 学生運動と経営学
五 再び「当たり前」を問題にする
六 「女と論理」はどうなったのか?

第四章 組織の崩壊
一 一年前から続く出来事
二 病む組織、組織を病ませるもの
三 セクハラ君もやって来る
四 セクハラもパワハラだ
五 もう忘れられている一年前のこと

第五章 父権性の亡霊
一 突然話を分かりやすくさせたもの
二 昔よくいた田舎のおっさん
三 田舎のオヤジの運命
四 父親は、豊かになって瓦解して行く
五 オヤジは説明をしない、だから説明能力がない
六 永田町と日本ボクシング連盟
七 忖度は誰かがしたのかもしれないが、私が「しろ」と言ったわけではない
八 そんなことはともかく、トランプ大統領と仲がいい安倍総理大臣は外交に強い
九 モラルではなく、説明能力がない

第六章 誰も経験したことがない世界
一 元日本ボクシング連盟終身会長が愛した映画『ゴッドファザー』とその「愛のテーマ」
二 家族より「個=孤」が美しかった時代
三 女の居場所
四 それを女が「抑圧」と解釈したら――
五 「結婚」という最小の社会的単位の持っていた意味
六 「家」と王国、家長と王様
七 「家」の持っていた意味

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