宗教学、死生学と幅広く活躍する著者が、多様な臨床現場との対話と学問的素地から「新たなケア」の内面を理解する新境地。
霊的・宗教的に限定されず、人間の魂の次元に人生の意味や価値を求める「スピリチュアリティ」。死にゆくひとの痛みとケア、看取りやホスピスケア、喪失とグリーフケア、魂を尊ぶ水俣病、依存症や嗜癖とかかわる自助グループの広がり、ひきこもりの支援――。
『新世紀エヴァンゲリオン』はなぜ若者のこころを捉えたのか。尾崎豊現象と死の身近さ、子どもや若者の自殺の背後にあるものは何か。
そして新たなケアのかたちとスピリチュアリティはどうかかわるのか。当事者と支援者のスピリチュアルペインとは? これらを死と再生の新地平として捉える。
〇時代の病……生きていることの虚しさ/傷つきやすさと依存症(嗜癖)
〇悲嘆と安らぎ……非業の死と集合的悲嘆/あの世とこの世をつなぐ分かち合いの力
〇閉塞からの旅立ち……「平安の祈り」の現代性/ひきこもりとアダルト・チルドレン
〇心の居場所……トラウマと当事者研究/弱さの自覚から生まれるもの