*21~25号は刊行順を変更しています。
日本I
枕草子、土佐日記、更級日記ほか
<自己との対話>
女たちの陰に隠れた男たちの呻吟、待ちわびる女たちの懊悩、か弱き者たちの背後に見え隠れする権力者の身じろぎ。いにしえの日記文学は、都びとたちの生きざまと明暗を映し出す。千年の昔に清少納言や紫式部、紀貫之らが書き留めた王朝社会のドラマを堪能する。
王朝の日記文学は、都市に生きる知識人たちの「生きる書」だった。/小嶋菜温子(恵泉女学園大学教授)
『枕草子』
思いがけぬ美の発見/藤本宗利(群馬大学助教授)
『枕草子』
規範から逸脱する瞬間/小森 潔(湘北短期大学助教授)
『和泉式部日記』
恋の達人の妙技/久富木原 玲(共立女子短期大学助教授)
絵巻の新しい「読み」へ/千野香織(学習院大学教授)
『紫式部日記』
宮仕え女房の日々/池田節子(共立女子短期大学講師)
<センター>逢坂関を越えて/小林正明(青山学院女子短期大学教授)
『蜻蛉日記』
愛執を紡ぐ言葉/伊藤守幸(弘前大学教授)
平安朝の家と女性/服藤早苗(明治大学講師)
『土佐日記』
想像力の軌跡/神田龍身(静岡大学教授)
『更級日記』
物語の欲望と夢の回路/小林正明
文学小事典
男うた女うた25 厳しい旅/佐佐木幸綱(歌人)
文学を旅する25 オスロ/小池 滋(東京女子大学教授)
マンガ 超誤訳・世界文学全集25 枕草子/高橋春男
世紀末パリの怪物たち22 ポール=マリ・ヴェルレーヌ/鹿島 茂
編集委員
●安 宇 植(桜美林大学国際学部教授)
●池内 紀 (ドイツ文学者)
●池澤夏樹(作家)
●池田 修 (大阪外国語大学教授)
●井波律子(国際日本文化研究センター教授)
●上野洋三(国文学研究資料館教授)
●牛島信明(東京外国語大学教授)
●鹿島 茂 (共立女子大学文芸学部教授)
●樺山紘一(東京大学文学部教授)
●川村 湊(文芸批評家、法政大学第一教養部教授)
●川本三郎(評論家)
●喜志哲雄(京都大学文学部教授)
●沓掛良彦(東京外国語大学教授)
●小森陽一(東京大学教養学部教授)
●佐佐木幸綱(歌人、早稲田大学政経学部教授)
●高山 宏(東京都立大学人文学部教授)
●巽 孝之(慶應義塾大学文学部教授)
●徳田和夫(学習院女子短期大学教授)
●徳永宗雄(京都大学文学部教授)
●沼野充義(東京大学文学部助教授)
●野谷文昭(立教大学大学教育研究部教授)
●三田村雅子(フェリス女学院大学文学部教授)
●宮下志朗(東京大学教養学部教授)
●リービ英雄(作家、法政大学第一教養部教授)
●和田忠彦(神戸市外国語大学教授)