ヨーロッパV
アンネの日記、ショアー、収容所群島ほか
<ホロコーストと強制収容所>
20世紀の人類が経験したもっとも悲劇的でおぞましい現実、ナチズムとスターリニズム。この「歴史的暴力装置」の中から奇跡的に生還した人々が、自らの人間性回復をかけて書きつづった「血塗られた証言」の数々。『アウシュヴィッツは終わらない』(P.レーヴィ)、『アンネの日記』(A.フランク)、『極北コルィマ物語』(シャラーモフ)らの告発に耳を傾ける。
2つの全体主義がもたらした悲劇、その証言は21世紀への警鐘だ。/高橋哲哉(東京大学助教授)
プリーモ・レーヴィ
失われた尊厳の回復/竹山博英(立命館大学教授)
映画『SHOAH(ショアー)』
証言不可能なもの/高橋哲哉
消えたイディッシュ詩人たち/西 成彦(立命館大学教授)
パウル・ツェラーン
虐殺の後の詩は野蛮か/細見和之(大阪府立大学講師)
『アンネの日記』をめぐって/深町眞理子(翻訳家)
<センター>血塗られた街道/高木美菜子(芝浦工業大学非常勤講師)
シャラーモフ
極寒の収容所からの証言/高木美菜子
アフマトーヴァ
民衆の受難を歌う/武藤洋二(大阪外国語大学教授)
投瓶通信としての詩/斉藤 毅(獨協大学非常勤講師)
ソルジェニーツィン
収容所群島の告発者/東 浩紀(哲学研究者)
身を灼く恥/徐京植(作家)
男うた女うた73 春の夜の夢/馬場あき子(歌人)
文学を旅する73 柳川/小松健一(フォトジャーナリスト)
マンガ 超誤訳・世界文学全集73 アンネの日記/高橋春男
書物の歴史をたどる5 「グーテンベルク聖書」のG/高宮利行(慶應義塾大学教授)
編集委員
●安 宇 植(桜美林大学国際学部教授)
●池内 紀 (ドイツ文学者)
●池澤夏樹(作家)
●池田 修 (大阪外国語大学教授)
●井波律子(国際日本文化研究センター教授)
●上野洋三(国文学研究資料館教授)
●牛島信明(東京外国語大学教授)
●鹿島 茂 (共立女子大学文芸学部教授)
●樺山紘一(東京大学文学部教授)
●川村 湊(文芸批評家、法政大学第一教養部教授)
●川本三郎(評論家)
●喜志哲雄(京都大学文学部教授)
●沓掛良彦(東京外国語大学教授)
●小森陽一(東京大学教養学部教授)
●佐佐木幸綱(歌人、早稲田大学政経学部教授)
●高山 宏(東京都立大学人文学部教授)
●巽 孝之(慶應義塾大学文学部教授)
●徳田和夫(学習院女子短期大学教授)
●徳永宗雄(京都大学文学部教授)
●沼野充義(東京大学文学部助教授)
●野谷文昭(立教大学大学教育研究部教授)
●三田村雅子(フェリス女学院大学文学部教授)
●宮下志朗(東京大学教養学部教授)
●リービ英雄(作家、法政大学第一教養部教授)
●和田忠彦(神戸市外国語大学教授)